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「リーディング・テーブルの実際例」~最終回~

Aさん   すみません。

  ちょっとだけいいですか?



進行      どうぞ、どうぞ。



Aさん      興味あるか分からないんですが、「 インテグラル理論 」についてご存知

        の方はいらっしゃいます?



進行      詳しい人はいないと思いますね~。

        自分も概要だけしか知らないので。



Aさん      この「 インテグラル理論 」は昔からあるんですけど、最近、流行って

        きてるんですよ。


        これは、ケン・ウィルバーという発達心理学の学者さんの本なんです。

     

        『 インテグラル理論~多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』

        ( ケン・ウィルバー、日本能率協会マネジメントセンター)がタイトル

        です。

         


一同             へぇ~。



Aさん     この「 インテグラル理論 」ですが、ハンナ・アレントとも関係があるん         ですよ。


        何て言うのかな・・・。


        えーと、マズローの唱える「 人間の発達段階 」って聞いたことがあると    思うんです。


       自分の承認欲求や所属欲求が満たされてくると、超越するみたいな考え方

        ですけど。



一同              はい、はい、よく目にしますね。



Aさん     それをもう少し現代風にアレンジしてというか、大人の発達段階にどの

        くらいの段階があるかっていうのを研究してる人です。


        これは現代の発達心理学の礎を築いた人の本になるんです。



一同              へぇ~。



Aさん     これ、アレントとか、フーコーとかが、どういう段階からものを言って

        いるのかってことを、全体的にマッピングしている人なんですよね。


        この哲学者は〇〇段階。

        あの哲学者は▲▲段階みたいな感じで。


一同              ふんふん。



Aさん     それで、こういうモデルを使うと、全然違う流派の考え方も、発達段階

        という視点から統合して比較・検証していけるんですよね。


        これによって、いろんな考え方をしている人同士が対話しやすくする。

        そんなフレームワークの1つだと思っているんです。


        それで、この「 インテグラル理論 」の勉強会をやろうかなって話しを、

        主宰の方(=進行)と相談してるんですよ。



進行      そうなんですよ~。


        先ほども申し上げたように、「 リーディング・テーブル 」の定例会とは

       別開催の、「 特別イベント 」として企画できればと考えているんです。

         


Bさん     その本の著者名の確認なんですが、ケン・ウィルバーという人ですか?



Aさん   そうですね。



Dさん     なんかあれですよね。

        『 ティール組織 』みたいな。



Aさん     そうそう。



Dさん   ちょっと前に流行ってましたもんね。



Aさん     これは統合理論なので、1人の人間が発達するのに、身体や心、頭脳の

        発達などがあって・・・。

        あの~、自分の話ばかりしちゃって良いのですかね、進行さん。



一同              大笑い



進行      Aさん、別に良いんですよ~。

        

        こういうトークのやりとりこそが、「 リーディング・テーブル 」なん

        ですから ( 笑 )。



Dさん     聴きたい、聴きたい ( 笑 )。


Aさん     ありがとうございます ( 笑 )。

       まぁ、今って、ある種の「 学習 」がブームになってますよね。

        「 プログラミング 」をやろうとか、「 マインドフルネス 」などとか。

        そういうのが沢山あふれているわけですよ。


        それでこのケン・ウィルバーって人が言ってるのが、人にはそれぞれの         見方・考え方というものがあるよね。

        では、その視点というものは、どう構築されていくのでしょうか。

        という研究をした、メタ理論的な立場からのものなんですね。



一同               へぇ~。



Aさん     で、その視点を作る要素としては、大きく分けると幾つかあるんです。

        その1つとして挙げられるのが「 内なる視点 」と「 外の視点 」。


       後者の「 外の視点 」は、客観的な外の世界ですよね。

        数字で表現ができたりなど。

        典型的なのが経済などですね。


        一方、前者の「 内なる視点 」とは主観的なもので、文学とか心理学に

        よって把握できる世界があるんだというんです。



一同               はいはい。



Aさん     他の大きな分け方としては、「 段階 」があるんだと。

        この「 段階 」っていうのは、自己中心的な枠組みもあれば、人の気持ち

        が分かるっていう枠組みもある。     


        で、人の気持ちが分かるっていう段階のさらにその先が、自律的に物事を

        考えて主体的に思考ができるって段階なんだと。


        さらに、その先の段階もあって、それは人それぞれの視点があるっていう         ことを、上から俯瞰できるような段階になります。


        この視点の構築能力っていうのが、人によってそれぞれあるんだと。



一同              うん、分かる。



Aさん   そんなふうにしてですね、人がそれぞれ持ってる視点っていうのが、

        どういうふうに構築されているのかっていうことを研究した人なんです。



一同               なるほど~。



Aさん     この「 インテグラル理論 」の考え方を使うと、いろんな本ので述べられ

        ている主張が、なんでお互いに矛盾してるのかってことを整理しやすくな

        るんですよね。

        結構、きれいに。


        なので、そういうことをテーマにした読書会をやると、気づきが大きい

        かなっていうことを、ちょっと今考えてるんですよ。



Bさん   面白そうですね~( 興味津々な様子 )。



進行      皆さん、何か企画がありましたら、「 リーディング・テーブル 」の

        特別イベントとしてやっていきましょうよ。

        応援していきますから。


        繰り返しになっちゃうんですが、定例会としての「 リーディング・

        テーブル 」を毎月開催していき、その合間に「 特別イベント 」も企画

        していく。


        そういう形で、皆さんのやりたいことを形にしていきたいと考えているん

        ですよ。



Aさん     ホント、そうですよね~。



進行      Dさんなんか、世界史の企画を考えてみても良いんじゃないですか?



Dさん      いや~( 苦笑 )。


進行      例えば、「『 史記 』と『 キングダム 』を熱く語るリーディング・         テーブル 」などの企画なんか、面白そうじゃないですか?



Aさん     そういうのでも良いですよね!

    全然ありじゃないですか?



Bさん     秋ぐらいには都内に戻っていると思うので、そうしたら是非。



進行    それと、皆さん。

        特別イベントも良いのですが、「 奥池袋読書会 」の方もよろしくお願い

        しますよ~(笑)



一同              ( 大笑い )



進行      読書好きの方々にとっての「 果樹園 」。

       そんなコミュニティにしていきたいんです。



Bさん      「 インテグラル理論 」ですが、聴いた限りでは、なんか現象学的な視点

        というか、現象学みたいだなという印象を受けました。



Aさん     そうそう。

        鋭いですね~。


        視点がどういうふうに生まれてくるかっていう考え方ですもんね。



Bさん     そうですね、個体発生的に・・・。



Aさん     デカルトみたいに、ある座標軸があって、その中で真理が探求できると

        いう立場のさらにその先の立場ですもんね。


        一回性( 交換不可能性 )とか文脈依存性の中で、知識はどう構築される

        のかって学問ですよね。



Bさん      はい。



Aさん     「 インテグラル理論 」というのは、まさにその視点に立っていると言え

        ますからね。


        ハンナ・アレントなどもそうですよね。

        人間の活動を「 労働 」・「 仕事 」・「 活動 」の三類型に分類して考え

        ていってますよね。



Bさん    『 人間の条件 』( ハンナ・アレント、ちくま学芸文庫 )を、読んだこと

        あります。



Aさん     そういう考え方のフレームワークを作るのが哲学者の仕事で・・・。

        じゃあ、そういうふうにアレントのような三類型に分けて考えてみるって

        いう「 問題の立て方 」。


        そのような「問題の立て方」をするのは、人間の発達段階でいうと、果た         してどの段階なのか。

        というようなアプローチをしていくんですよ。

        発達心理学というのは。



一同               そうなのか~。



Aさん     そうやって勉強していくと、えーと、何というのかな・・・。

      学問が、体系的に整理できて、学びやすくなるというのは実感している

        ところでして。


        まぁ実際、この理論を学んだ人は、以上のような整理の仕方をしている

        人が多いんですね、うん。



Bさん     その『 インテグラル理論 』に興味がわいてきました。



Aさん     使いやすいですよ。

     枠組みとしてすごく。



進行      抽象度を変えながら、メタ的にアプローチしてますよね。



Aさん     そうなんです。


進行      個々の本を、それこそ一語ずつ解釈・分析していく精読も必要ですし、         抽象度を上げて見ていくことも必要ですよね。



一同              うんうん。



進行      今後の「 リーディング・テーブル 」の方針としては、以上のように考え

        ております。


        もう終了時間なのですが、今後とも宜しくお願い致しますね。



一同             宜しくお願い致します。



進行      何かありましたら、「 人文書リーディング・テーブル 」のサイトから、

        Eメールが送信可能です。


        Twitterもありますので、DMでもいいですし、プロフィール欄にサイト

        のURLを掲載してます。

      そちらも参照してみてくださいね。



一同              分かりました~。



進行      そろそろお開きの時間ですね。

        本日は、ありがとうございました。

        ホント、あっという間でしたね!


        これからも集まっていきましょう!



Dさん     こちらこそ、ありがとうございました~。



Aさん     今日はとても楽しかったです!

        ありがとうございました。



一同           ( 手を振り合う )


進行       オンラインを終了します。それでは、また~。





        以上で「 リーディング・テーブル 」は終了です。

       最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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