【積読未読解消】抜書き集〜『大学教授のように小説を読む方法 [増補新版] 』(トーマス・C・フォスター、矢倉尚子・訳、白水社)
更新日:1月22日
・「そこに君臨するシャイクスピアの存在の大きさを知れば、驚愕するに違いない。シェイクスピアはどこにでもいる。思いつくかぎりのあらゆる文学形体の中にいる。しかもどれひとつとして同じではない。まるですべての時代、すべての作家が、自分だけのシェイクスピアを再生産しているかのようだ。」(P62、L5〜L8)(ぽんちゃん)
・「ただの雨などない。」(P102、L14)(ぽんちゃん)
・「これから書くのは私の忠告でもいちばん重要なことだから、よく聞いていただきたい。もし諸君のところに古代ギリシアの戦車に乗った男が近づいてきたら、名前を訊きたまえ。相手が「ヘクトル」と答えたら、うなずいてはいけない。じっと立ってはいけない。歩いて立ち去るのもだめだ。走って逃げろ。全速力で。」(P110、L1〜L4)(ぽんちゃん)
・「変化は時に困難でつらく、耐え難くて危険でさえある。場合によっては命にかかわることさえある。主人公だけはべつとして。この身代わり現象の」(P111、L6〜L9)(ぽんちゃん)
・「ヨーロッパ文学やアメリカ文学を深く読み込もうと思うなら、旧約と新約聖書の知識は欠かせない。同じように、イスラムや仏教やヒンズー教文化の文学に取り組もうと決めたら、その宗教の知識が必要になる。文化はその土地の支配的宗教に大きく影響されるので、作家自身が信者であろうがなかろうが、住んでいる場所の宗教的価値観や信条がいやでも作品に入り込んでしまうのだ。それは、社会の中の個人の役割とか、人間と自然の関わり方とか、女性の社会進出とか、本質的に宗教とは関係ない価値の場合もあれば、先に見てきたように隠喩やアナローグのかたちで宗教がそのまま顔を出す場合もある。」(P159、L11〜P160、L3)(ぽんちゃん)
・「この世にストーリーはひとつしかない。」(P229,L9)(kim)
・「目で読むな。」(P272,L10〜L11)(kim)
・「というわけで、戦略はこれだ。自分の知っていることを使おう。」(P287、L13)(ぽんちゃん)
