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  • すず

告知文『ミゲル・ストリート』(V.S.ナイポール、岩波文庫)

今回取り上げるのは、 ノーベル文学賞作家であるV.S.ナイポール。 彼の事実上のデビュー作である 『ミゲル・ストリート』(岩波文庫)です。 カリブ海の島国トリニダード・トバゴ。 その港町の一角にある 「ミゲル・ストリート」。 そこの住人たちにスポットライトを当てた、 珠玉の17篇。 キテレツな行為や悪口雑言のたたきながらも、 どこか憎めないキャラクターたち。 貧しいながらも、 突き抜けるぐらい能天気なキャラクターたち。 そして土地に縛られるがゆえに、 虚しく過ごす人生を受け入れざるを得ない。 そんな悲しい運命に抗いつつ、 結局は甘受せざるを得ないキャラクターたち。 彼ら彼女らが織りなす17篇のドラマが、 縦にも横にも繋がり合っていく物語です。 さらに本作は、 ノーベル賞作家の作品の中でも、 抜群に読みやすいんです。 (岩波文庫ですが、フォントも少し大きめ) 普段、海外文学に親しみのない方にこそ、 読んで欲しい小説なんですよ。 うちは感想のおしゃべりがメインの読書会です。 解釈の正当性を競い合う読書会ではありません。 安心して、遊びに来てくださいね。 ​(「聴き専」参加も歓迎です)





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