抜書き〜『混沌からの表現』(山崎正和、ちくま学芸文庫)
更新日:2022年4月1日
・「一国の文化というものは逆に経済を支える力を持つのである。」
→「人文学と経済」。この両者の結びつきをもっとアピールできるのではないか。
・「たしかに日本人には、現実をある枠の中に切りとって、そこに単純化された現実を見て安心する性癖があるらしい。「土佐日記」から「東海道中膝栗毛」にいたるまで、旅の印象は必ず歌に詠まれて、旅人のそのときおりの感情をしめくくっている。現実というより、現実についての自分の感動を、われわれはそのときどき、一定の形にしてしめくくっては、片づけていくのが好きなのである。」
→今朝、満開の桜の枝先に、ぬいぐるみをかざしながらスマホで写真を撮っている若
い女性がいた。InstagramやTwitterに投稿するのかもしれない。
→デジタルネイティブ世代にとって、情報のファーストコンタクトはもはや文字で
はない。では、どう伝えたらいいのか。そのヒントになるかもしれない。
(注)『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』(遠藤嘉基、渡辺実、ちくま学芸文庫)からの
引用
