抜書き① 『暗幕のゲルニカ』(原田マハ、新潮文庫)

「すみません、あの・・・・・」バルドは、やっとのことで潤んだ声を出した。

「何と言ったらいいのか・・・・・あまりにも、衝撃的で・・・・・」

「何も言わんでいい」ピカソが返した。

「これを見た瞬間の沈黙が君の感想だ。そうだろう?」

そう言いながら、巨大な絵に向かってつかつかと近づいていった。


(P152、12行目から16行目まで)



【引用理由】

あまりにも見事な二項対立の描写。

しかも、いろいろな要素間から成り立つ複数の二項対立を、

この数行に圧縮して表現しているから。



閲覧数:4回0件のコメント