読書会レポート『ワールドカフェをやろう 新版 会話がつながり、世界がつながる』(香取一昭・大川恒、日本経済新聞出版)
更新日:2021年4月21日
ワールド・カフェとは、広義ではカフェで開催しているようなリラックスした雰囲気で行う話し合いの方式です。
参加者は4~5人ずつに分かれ、カフェのテーブルごとに会話をします。
一定時間が経過後、各テーブルから旅立つメンバーが次のテーブルに移動。
新規メンバーを迎えたテーブルでは、それまでの会話内容や、移動者が元いたテーブルでの話を聞きながら、会話する。
という一連の行為を繰り返します。
その際、テーブルに模造紙などを置き、各々の意見を書き出します。
そうすることで、メンバーチェンジの度にどういった話が行われていたかが確認でき、
さらなる議論を行うことができます。
当書は、ワールド・カフェ形式の説明および実際のケーススタディが紹介されており、
分かりやすい入門書となっております。
というわけで、私達も実際にワールド・カフェ形式で話し合いを行ってみました。
まず、話し合いのメインテーマを「読書」に設定。
今回はお試しのためテーブル移動はなし。
ひとつのテーブルを囲み、まずは各々がテーして抱いていることを付箋に書き出します。
それらを適当に好きな場所に貼りました。
書き出したあと 次に、貼り出された内容を、似ていると思われるカテゴリごとに整理。 分類し再添付した後、それを見ながら思いついたことを述べてもらいました。
結論としては大変盛り上がりました。 特に、自分では思いつかなかった考えの方に「なぜそう思うのか?」と
双方の見解を確認し合う作業が多く行われました。 今回初参加の方もいらっしゃいましたが、とても積極的に議論に参加してくださいました。
通常の課題本についての議論スタイルよりも、初めての方が話しやすい土壌づくりに、このワールド・カフェスタイルはとても有益だと感じました。
以下、太字部分が参加者の感想です。 ・付箋に自分の考えを書き出すことも、また他の方の意見を読むのもとても楽しかった。
・他の方の発言をメモしながら聴くのは大変ですが、付箋に書いてあるから、話に集中できた。 ・初めての読書会だったが、視覚で訴えることで議論がとても膨らむなと感じた。
・次回はアイスブレイクも兼ねて、自身が旅をしてた際に撮影した写真を持参してみたい。
一部企業では、新商品のアイディア会議や、プロジェクトの振り返りなどに使用されているワールド・カフェスタイル。
実際にやってみることでその面白さを体験できました。
こういう試みは、今後もどんどん挑戦して参ります。
気になる!という方は、気軽にご参加くださいね。 (執筆・やっか)