読書会レポート『82年生まれ キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ、筑摩書房)
更新日:2021年4月21日
今回の課題本は、読書会の和やかな雰囲気を壊してしまうリスクが高いと言われているものです。
女性視点・男性視点の双方から、当課題本読了後の感想が発表されました。
韓国では映画化も決定している衝撃作。
ぜひ一度お手にとってみてください。
以下、太字部分が参加者の感想です。
女性から
・読み進めていくうちに、自分が過去に経験してきた女性差別についてを思い出し、胸が痛くなった。
・どうやったら女性差別を経験しないですむ世の中になるのだろうかと考えてしまった。
・ダイバーシティというのは、実現するのが本当に大変です。
・ダイバーシティという考え方。このことを忘れずに生活をしていくことから始めたい。
男性から
・「痛烈な批判を言われてしまう」立場にあることを認めざるを得ない。
・フェミニズムに理解を示し、「私は貴女達の側ですよ」などと言える立場にはない。
・ただ黙って耳を傾け、可能な限り改めようと努めることしかできない。
・(狭い経験上のものだし、例外もある)都内の読書会参加者には、独身者または子育てが一段落した方が多い。時間の確保・仕事との両立など仕方ないのだが、なにか工夫できないかと思った。
・多少なりとも良い方向へ変化していく可能性を信じたい。
・本書は「視点移動」が絶妙。読み手を作品世界に引き込む力がかなり強い。
(執筆・やっか)
