告知文(第一回目)『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』読書会

更新日:4月1日

最近、職場で 「いつも同じ服装なんですね♥」と言われてしまいました・・・。 このことがきっかけで「ドレスコード」という言葉に興味を覚え、 ネット検索し続けていった結果、「社会言語学」なる言葉に行き当たったんです。 「社会言語学」とは何でしょうか。 「百科事典マイペディア」によれば、下記のとおりです。 「言語学の一分野。 言語現象を特に社会的事実との関連においてとらえていこうとするもの。たとえば,言語のバリアント(異形)と,社会階層,年齢,性,職業,教育水準など個人の社会・集団的属性との関連,また談話場面や状況に応じてみられる変異現象を記述分析する。(以下略)」 簡単に言えば、職業・収入や教育への接近可能性といった属性(とTPO)ごとに、使用する語彙の種類に違いがあり、それを研究しましょうというものです(間違っていたら、ごめんなさい)。 この箇所を読んだ時、ある本に書かれた次の記述を思い出したんです。 引用してみますね。 「言語習得による新たな認知能力の獲得は、別に外国語に限らない。 同一言語であっても、初等教育で身につけるものと高等教育で接するものとは、別の言語体系といえるほど異なっている。 高等教育のメリットの大部分は、おそらくはそこに由来しており、 個々の学科での新知識の獲得ではないのだろう。 言語心理学の最近の研究の一つの焦点は、異なった社会階層における言語の違いと、認知機能の違いとの関係である」 (『銀河の片隅で科学夜話』全宅樹、朝日出版社、P129より引用 ) 言語と認知。 この両者の関係が、研究テーマの一つになっているようです。 もしかしたらですが、母語の運用能力は認知におけるOS的な機能を。 個々の知識の運用は、アプリ的な機能を果たしているのかもしれません。 (かなり乱暴な喩えだけれど) 仮に、言語の運用能力が認知一般とある種の関係性を有するとしましょう。 すると当然、私たちの読書や学習能力全般にも何らかの影響を、 言語の運用能力が及ぼしていることになります。 ここで、この言語の運用能力 (特に口語体である話し言葉と対になる「書き言葉」)について、 今回の復刊に大きく寄与された読書猿さんは、どのように捉えているのか紹介します。 読書猿さんは著書で次のように言ってます。 「書き言葉は、時間と労力を費やして学ぶべきものであり、 また学ぶ価値のあるものである。 とりわけ独学者にとっては、リターンの大きい学習効果となるだろう」 「独学を進めるためには、どうしても書き言葉を扱うスキルが要る。 それが高ければ高いほど、アクセスできる学習資源は拡大し、 活用できる学習スキルの質と幅は改善され(中略)、 独学がより楽により効率的に行えるだけでなく、挫折することが減り、 総じてより多くより深く学ぶことができるようになる」 (以上『独学大全〜』ダイヤモンド社、P671より引用) そして読書猿さんは同書において、こうも指摘しているのです。 「母語を学ぶにあたり、最も困難なのは、 その必要性を認めることである」と。 (同書P670より引用) 私たちは母語がペラペラ。 多くの人が空気を吸うように扱えます。 だからこそ、学び直す必要性が(さらに学び直す方法も) 分からなくて途方に暮れてしまうんです。 その証拠に、多くの方が、現国の学習方法に悩んだことがあるのではないでしょうか。 (特に漢字を覚えること以外で) それでは、どうすれば学び直しの動機形成が可能となるのでしょうか。 読書猿さんは、自己の言語スキル不足を感じる機会をもうけること。 および、その機会から逃げずにちゃんと向き合うことを勧めています。 (同書P672参照) 例えば、難しい本を読み、自己の言語スキルと向き合うこと。 また現代文参考書のような、読解にいたる思考を理詰めで説明したもので学び直すことも挙げています。 ふぅ〜。 長くなってしまいました。 ​というわけで、ここまで読んで下さった皆さんに、 それに対する感謝の気持ちも込め申し上げます。 独学者でもある私たち自身のためにも、みんなで励まし合いながら 『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』を読んでいきませんかと。 そしてみんなでこの本の良さだけでなく、よく理解できなかった箇所についても共有していきませんかと。 なお本書のタイトルに「基礎」とありますが、 その内容は高度で難しいものです。 だからこそ、みんなで励まし応援し合って読んでいく意味があると考えています。 そして本書の内容を多少でも血肉化することは、 今後の私たちの独学や読書体験にも寄与してくれるはず。 みんなで力を合わせ、知の世界へ漕ぎ出していきましょう! 最後に、世間で話題になるところの「古文・漢文不要論」。 言語の運用能力と認知の関係云々の箇所が、それに対する私の現時点での答えにもなっております。(今後の研究成果を待ちたい)


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