告知文(第二回目)『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』読書会

更新日:1月24日

前回は文学的な文章の「Ⅰ解釈の基本」を学びました。

まずは復習も兼ねて、そこで学んだことをまとめてみましょう。


まずは、物語の主人公について分析していくことを学びましたね。

具体的には、内面を中心に主人公の輪郭をつかんでいく。

もっとも、主人公がどんな性格のキャラなのか、

ストレートに説明してくれるとは限りません。

そこで、平素の様子・個別の発言や行動・外面的条件なども

重要なヒントになってきます。


次に、主人公をめぐる人間関係の分析も学びました。

ここでもやはり第一選択は、相手のことをどう思っているのか

直接に語る言葉が重要でした。

ただ、こちらについても明示的に表現されていない場合も多い。

というわけで、主人公をめぐるキャラ同士の関係についても、

平素の態度・個別の発言・お互いの外面的な状況などが

ヒントになってくるわけです。

(例)非モテの主人公 vs 異性にモテる他のキャラ


そして、「主人公」と「主人公をめぐる人間関係」をベースにし、

物語は進展していくわけです。

具体的には何らかの事件・イベントが生じ、それを軸として、

キャラ同士がお互いに影響を与えながら展開されていくのです。

そのため単に筋を追うだけでなく、物語中の出来事が持つ意味を

常に意識しながら読んでいくことが求められるのです。


すると、事件がもたらす影響を受け、

物語中の様々な要素が変化していきます。

それらの変化の中で、最も大きな変化は何か?

この点の把握が大きなポイントになってきます。

なぜなら、そこから「小説の一本の太い筋」が見えてくるからで。

そして、その過程で他の事件が果たす役割も判明してきます。


するとどうでしょう。

一本の太い筋と事件同士の関係性から、

今度は「作品の構成」そのものが浮き上がってくるのです。


以上を基盤とし、さらに「作者の思想や主張」。

「作者が特に力を入れて描写しているものは何か」。

さらに「作者の作品へのスタンス」について等々を

考えていくことになります。


つまり、小説全体の主題は何かという、

「ラスボス」感のあるテーマへと

突入していくことになるわけです。

(もはや基礎を越えているような・・・)


さて今回(2回目)の範囲は、「Ⅱ登場人物について」。

扱うのは、キャラの性格・心理・価値感。


ここで少し話を変えますが、1回目と2回目の範囲で、

キャラ分析の基礎を学ぶことになります。

これは小説だけでなく、映画・ドラマ・漫画・アニメなど、

他の芸術作品を楽しむ際のヒントにもなってきます。

つまり、「エンタメ力」をUPしてくれるんですよ。

(読書会で何を話せばいいか分からなくなった時にも応用可能だよ!)


さらに功利的なことも申し上げれば、ここで学んだことは、

実社会における人間関係の把握に役に立つはずなんです。


なぜなら、リアル感のないキャラでは物語は成立しないのであり、

たとえフィクションであろうと、キャラ理解は

現実の人間理解へと繋がっているからなんです。

(もちろん、キャラが自身の性格と矛盾する行動を取る可能性もあるが、それは何らかの理由に基づくものであり、物語を進めていく要素のひとつとなってくる)


そう。

小説の魅力は楽しむことだけではありません。

「人間理解」へと繋がっており、

さらに私たち自身の「人間力」へと繋がってもいるわけで。​

(私が空気を読み間違えるのは、読解力不足のせいかも・・・)


小説を単に読むだけではもったいない!

他のエンタメ作品をもっと楽しめるようになるために。

そして、実生活のコミュニケーションを円滑にするために。

(家族や恋人の心理も理解できるようになれるかも)


たとえフィクションでも、小説は、

そんな「認知の足場」を提供してくれるんです!


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